還暦
「還暦を迎える」などのように使う「還暦」という言葉。
「還暦」は、音読みで「かんれき」と読みます。
「還暦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「還暦」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
還暦の意味
「還暦」には次の意味があります。
・数え年六一歳の異称。(出典:精選版 日本国語大辞典)
人生の後半ですがまだまだこれから!という節目のタイミングですね。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あたしいつか、こちらさまの大旦那の還暦のご祝儀がございましたわね。
(出典:岡本かの子『河明り』)
・いくら還暦をすぎたとはいえ、タカシはいつまでもモモヨの息子である。
(出典:群ようこ『モモヨ、まだ九十歳』)
・還暦になったくらいで老人ぶるな、というご意見もあるかもしれない。
(出典:赤瀬川原平『老人力 全一冊』)
・まだ還暦前の働き盛りだったが、仕事のしすぎが体にこたえていたようだ。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・なぜなら琴江様は還暦を過ぎたいまに至るまで、一度も結婚されておりません。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』)
類語
・六十路(むそじ)
意味:六〇歳。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・本卦還り(ほんけがえり)
意味:数え年で61歳になること。
(出典:デジタル大辞泉)
・耳順(じじゅん)
意味:60歳のこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・老境(ろうきょう)
意味:老人の境遇・境地。
(出典:デジタル大辞泉)
・老年期(ろうねんき)
意味:おおむね60歳以降、ときによって70歳以降の年代をいう。
(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))