遵守
「古い伝統を遵守する」などのように使う「遵守」という言葉。
「遵守」は、音読みで「じゅんしゅ」と読みます。
「遵守」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遵守」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
遵守の意味
「遵守」には次の意味があります。
・法律や道徳・習慣を守り、従うこと。循守。(出典:デジタル大辞泉)
「遵守」の「遵」は筋道を外れない、規則に従うということを意味し、「守」は守ることを意味するため、「遵守」はルールなどをしっかり守り従うことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・法律の保護を与えないのであるから、人民は法律を遵守する義務がない。
(出典:大鹿卓『渡良瀬川』)
・しかし、もしそうなら、彼の以後のあの厳密な決定遵守は説明されない
(出典:加藤典洋『敗戦後論』)
・法の遵守を司る法務省の役人が不倫を働いていたのは、いかにもまずい。
(出典:森村誠一『殺人の組曲』)
・いつもはすぐに命令を遵守する部下達が、一人も動こうとしなかった。
(出典:吉野匠『レイン1 雨の日に生まれた戦士』)
・それが立憲政治というものであり、天皇はそれを遵守しつづけてきた。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
類語
・遵行(じゅんぎょう)
意味:命令・きまりなどに従って行うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・順守(じゅんしゅ)
意味:法律・道徳・道理などにしたがい、それを守ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・即応(そくおう)
意味:状況・情勢にあてはまること。(出典:デジタル大辞泉)
・コンプライアンス(こんぷらいあんす)
意味:要求や命令への服従。(出典:デジタル大辞泉)
・順従(じゅんじゅう)
意味:さからわず、素直に従うこと。従順。(出典:デジタル大辞泉)