適時
「適時に到着する」などのように使う「適時」という言葉。
「適時」は、音読みで「てきじ」と読みます。
「適時」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「適時」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
適時の意味
「適時」には次の意味があります。
・ちょうどよい時。(出典:デジタル大辞泉)
「適時」とはつまり、「適当な時期、よい機会」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・社長と少年の二人は、必要だと思ったことを適時メモに書き留めていた。
(出典:垣根涼介『午前三時のルースター』)
・すると適時に適所へぼくを連れて行ってくれる男を知ってるっていうんだね?
(出典:ピーター・レスリー/小倉多加志訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第7巻 放射農巻 キャラバン追跡』)
・仮りに適時に聞いて居たとしても前記の様に、私は一兵の予備隊も持っていなかったのである。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・つまり、適時適所において、活用されなければ知識は価値につながらないのです。
(出典:野中郁次郎/紺野登『知識経営のすすめ』)
・これは行動の自由を利用して巧みに敵に損害を与え、敵を攪乱し、適時機を見て決戦を行なわんとするのである。
(出典:石原莞爾『戦争史大観』)
類語
・矢先(やさき)
意味:物事が始まろうとする、ちょうどそのとき。(出典:デジタル大辞泉)
・折節(おりふし)
意味:ちょうどその時。折しも。(出典:デジタル大辞泉)
・頃合(ころあい)
意味:適当な時機。よいしおどき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・好機(こうき)
意味:物事をするのにちょうどよい機会。チャンス。(出典:デジタル大辞泉)
・折好く(おりよく)
意味:その時、都合よく。(出典:デジタル大辞泉)