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適宜とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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適宜

「適宜進める」などのように使う「適宜」という言葉。

「適宜」は、音読みで「てきぎ」と読みます。

「適宜」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「適宜」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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適宜の意味

「適宜」には次の二つの意味があります。

1 状況によく合っていること。また、そのさま。適当。
2 便宜に従うこと。その時々に応じて、各自の判断で行動するさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

適宜の意味①「状況によく合っていること。また、そのさま。適当。」

「適宜」の一つ目の意味は「状況によく合っていること。また、そのさま。適当。」です。

分かりやすく言うと「ちょうどよくぴったりなこと」という意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・円明寺川の前面は、沼地が多く、敵の進撃を阻むには適宜な地点だ。
(出典:桑田忠親『明智光秀』)

・紺屋はこれを大きな甕に入れ、石灰を加え温度を適宜にし、かつ混ぜつつ色を出します。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)

・新鮮な空気と適宜な運動でずっとよい気持になっていた。
(出典:クリスティ/一ノ瀬直二訳『秘密組織』)

・どんな低いささやきも機械が適宜に拡大して観客の耳にまで持つて行つてくれるのだから世話はない。
(出典:伊丹万作『雑文的雑文』)

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類語

適当(てきとう)
意味:ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること。ふさわしいこと。また、そのさま。相当。(出典:大辞林 第三版)

適切(てきせつ)
意味:ぴったりと当てはまること。ふさわしいこと。また、そのさま。 (出典:大辞林 第三版)

程良い(ほどよい)
意味:ちょうどよい。ぐあいがよい。適当である。 (出典:大辞林 第三版)

相応しい(ふさわしい)
意味:似つかわしい。似合っている。つり合っている。ぴったりだ。(出典:大辞林 第三版)

適宜の意味②「便宜に従うこと。その時々に応じて、各自の判断で行動するさま。」

「適宜」の2つ目の意味は「便宜に従うこと。その時々に応じて、各自の判断で行動するさま。」です。

一律のルールに従うのではなく、その時々の状況やそれぞれの都合に合わせて柔軟に行動することを指します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・北は、怪我を押して働いている者や疲れた顔をしている者に対し、適宜休養をとるように言った。
(出典:柳田邦男『空白の天気図』)

・当時の軍隊では馬の名称は各部隊が適宜につけるものとされていた。
(出典:大江志乃夫『凩の時』)

・スミス将軍からは、自分たちの判断にしたがって適宜、査察をいれてよいという許可をいただいています。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』)

・きょうは欠講らしいというわけでわれわれの方で適宜に退散するのである。
(出典:和辻哲郎『埋もれた日本』)

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類語

臨機応変(りんきおうへん)
意味:その時々の場面や状況の変化に応じて、適切な処置を施すこと。(出典:大辞林 第三版)

ケースバイケース
意味:個々の事情に即した、適切な対応をすること。(出典:大辞林 第三版)

弾力的(だんりょくてき)
意味:事情や状況に応じて自在に対応するさま。(出典:デジタル大辞泉)

柔軟(じゅうなん)
意味:一つの立場や考え方にこだわらず、その場に応じた処置・判断のできるさま。(出典:デジタル大辞泉)

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