遠慮会釈
「遠慮会釈がない男だ」などのように使う「遠慮会釈」という言葉。
「遠慮会釈」は、音読みで「えんりょえしゃく」と読みます。
「遠慮会釈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遠慮会釈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
遠慮会釈の意味
「遠慮会釈」には次の意味があります。
・ 慎みや礼儀。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「遠慮会釈もない」という否定的な形で使われることが多く、控えめにすることも、遠慮することもない様子を表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼らは遠慮会釈もなしに酋長のおごりで最初の食事をすることにした。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』)
・脳外科の医者は、手術に際して、遠慮会釈なく患者さんの頭の毛を剃る。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・にもかかわらず鏡は遠慮会釈なく次から次へと注文をつける。
(出典:阿刀田高『ナポレオン狂』)
・それは使用人が取る態度とも思えない、まるで遠慮会釈のない見上げ方だった。
(出典:小池真理子『狂王の庭』)
・人のもんでもなんでも、欲しゅうなったら遠慮会釈もなしに取ってまう。
(出典:坂東眞砂子『葛橋』)
類語
・跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
意味:思うままにのさばり、勝手な振る舞いをすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・厚顔無恥(こうがんむち)
意味:ずうずうしくて恥知らずなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・無礼(ぶれい)
意味:礼儀にはずれること。(出典:デジタル大辞泉)
・失礼(しつれい)
意味:礼儀に欠けること。(出典:デジタル大辞泉)
・不敬(ふけい)
意味:尊敬の念を持たず、礼儀にはずれること。(出典:デジタル大辞泉)