過呼吸
「過去級の症状が出る」などのように使う「過呼吸」という言葉。
「過呼吸」は、音読みで「かこきゅう」と読みます。
「過呼吸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過呼吸」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
過呼吸の意味
「過呼吸」には次の意味があります。
・激しい運動や興奮などにより過剰な呼吸をすること。血液中の炭酸ガス濃度が下がり、過換気症候群を起こす。換気亢進。過換気。(出典:精選版 日本国語大辞典)
肺による呼吸の深さと回数が異常なまでに増加してしてしまう状態を指します。
炭酸ガスを過剰に排出したため、血液中の炭酸ガス濃度が急に低下してしまい、呼吸困難、動悸、胸痛、しびれ、痙攣、失神などを引き起こします。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・意志一つで過呼吸がどうとでもなるかのような言い方に腹が立った。
(出典:畠中恵『百万の手』)
・いやそれ以前に過呼吸か脱水か不整脈のいずれかで倒れてもおかしくない。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第5巻 -星影の浮き橋』)
・マンションに辿り着く頃には、膝が笑って、息切れも限界で笑っているように過呼吸に陥っていた。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生』)
・詳しい事情は聞いていないが、貞夫の店でコーヒーを飲んでいて、また過呼吸になってしまったらしい。
(出典:橋部敦子脚本/豊田美加著『Around40 ~注文の多いオンナたち~』)
・そういうのが、あの過呼吸発作とも関係してるのかもしれません。
(出典:多島斗志之『症例A』)
・あまりにも口をパクパクさせているから、過呼吸になったのではないかと心配しているのかもしれない。
(出典:熊谷雅人『ネクラ少女は黒魔法で恋をする』)
・これは過呼吸だと、ぼんやりとした意識の中で思った。
(出典:奥田英朗『最悪』)
・これまで過呼吸をしていたせいか、頭もずきずきしてくる。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)2―3』)