過労
「過労死」などのように使う「過労」という言葉。
「過労」は、音読みで「かろう」と読みます。
「過労」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「過労」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
過労の意味
「過労」には次の意味があります。
・体または精神を使いすぎること。また、その結果、疲労がたまること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「過労」という言葉をわかりやすく言うと、「疲れすぎ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・右手を痛めたことがその理由とされているが、実際は神経過労であった。
（出典：中村紘子『ピアニストという蛮族がいる』）
・日夜の過労の間に彼女の精神と肉体を支えている力は何であったろう。
（出典：宮本百合子『キュリー夫人』）
・そのため、この人と一緒に行動していると、僕などは過労死しかけます。
（出典：貴志祐介『天使の囀り』）
・漁夫達は何日も何日も続く過労のために、だんだん朝起きられなくなった。
（出典：小林多喜二『蟹工船』）
・すでにいくつかの部品が、とりわけ動力装置が過労の徴候を見せている。
（出典：ヴォンダ・マッキンタイア／斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック4／故郷への長い道』）
・原因は過労という医師の言葉を、菅本は納得がいかないままに聞いた。
（出典：篠田節子『レクイエム』）
・しかしなぜそんな過労状態で仕事に臨んだのかという点が曖昧だった。
（出典：東野圭吾『秘密』）
・どちらかひとりであれば、過労と心労で倒れていたであろうことは疑いない。
（出典：田中芳樹『銀河英雄伝説 10 落日篇』）
