過信
「彼は自分の実力を過信しているようだ」などのように使う「過信」という言葉。
「過信」は、音読みで「かしん」と読みます。
「過信」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過信」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過信の意味
「過信」には次の意味があります。
・価値や力量などを実際よりも高くみて、信頼しすぎること。(出典:デジタル大辞泉)
「過信」をわかりやすく言うと「自分の能力などを信じすぎてしまうこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分の力を過信していたために、一人の人間が命を失ったのかもしれない。
(出典:新田一実『魔鏡の姫神 霊感探偵倶楽部』)
・現在の海難事故は自然を無視し機械力を過信するから起こるのである。
(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)
・デントンは自分自身の力をいかに過信していたか、今さらながら驚いた。
(出典:ウェルズ/浜野輝訳『ダヴィドソンの眼の異常な体験』)
・杉田は兵隊としての自分の個人的な力量を過信していたといえなくもない。
(出典:五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』)
・この男の失敗の原因といえば己を過信したからだと思う。
(出典:相馬愛蔵『私の小売商道』)
類語
・誤信(ごしん)
意味:誤って信じ込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・盲信(もうしん)
意味:むやみやたらに信じ込むこと。わけもわからずに信じること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・験を担ぐ(げんをかつぐ)
意味:ある物事に対して、よい前兆であるとか悪い前兆であるとかを気にする。(出典:デジタル大辞泉)
・妄信(もうしん)
意味:軽率に信用すること。ぼうしん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・迷信(めいしん)
意味:俗信のうちで、合理的根拠のないもの。一般には社会生活上実害を及ぼし、道徳に反するような知識や信仰をいう。(出典:デジタル大辞泉)