遅滞
「業務が遅滞する」などのように使う「遅滞」という言葉。
「遅滞」は、音読みで「ちたい」と読みます。
「遅滞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「遅滞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
遅滞の意味
「遅滞」には次の意味があります。
・物事の進行がとどこおること。予定どおりに進まないで、期日などにおくれること。(出典:デジタル大辞泉)
「遅滞」をわかりやすく言うと「事前に予定していた期日、時間に間に合わないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何ひとつ遅滞なくその嘘が他人に呑のみ込まれなければ承知できないんだ。
(出典:半村良『闇の中の哄笑』)
・その真実に対しては、いささかの遅滞もなく対決しなければなりません。
(出典:ブロック『アーカム計画』)
・彼の仕事は、適切な活動が遅滞なく実行されるべく保証することにあった。
(出典:ホーガン『創世記機械械』)
・そんな筈はずはない、公儀の許しを得た以上、建築普請に遅滞は許されない。
(出典:池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』)
・その負債をいつまでも遅滞さしておくことは彼にはできなかった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・遅延(ちえん)
意味:予定された期日や時間におくれること。また、長引くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・延期(えんき)
意味:期日や期限を延ばすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・遷延(せんえん)
意味:長引くこと。(出典:実用日本語表現辞典)
・延滞(えんたい)
意味:物事が順調に進まないで、とどこおること。(出典:デジタル大辞泉)
・難航(なんこう)
意味:障害が多く、物事がはかどらないこと。(出典:デジタル大辞泉)