連絡
「連絡をとる」などのように使う「連絡」という言葉。
「連絡」は、音読みで「れんらく」と読みます。
「連絡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「連絡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
連絡の意味
「連絡」には次の二つの意味があります。
1 気持ちや考えなどを知らせること。情報などを互いに知らせること。また、その通知。
2 二つの地点が互いに通じていること。また、異なる交通機関が一地点で接続していること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
連絡の意味①「情報を知らせる」
「連絡」の一つ目の意味は「情報を知らせる」です。
上記の如く、自分の考えや情報・状況を相手に知らせることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・森山との連絡もとれて、私は一昨日出発の日になって土田へ電話をかけた。
(出典:大鹿卓『金山揷話』)
・すっかり連絡の絶えてしまった家族や亭主のことが日夜気にかかるあまり。
(出典:宮本百合子『道標』)
・私の電話番号を教えて、お帰りになったら連絡をと、お願いしておいたの。
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・アムターの船には、もっとも原始的な連絡方法が使用されているだけである。
(出典:E・R・バローズ『創元初訳版/金星シリーズ(全5巻) 1 金星の海賊』)
類語
・コンタクト
意味:相手と会って連絡をとったり、意見・情報の交換をしたりすること。接触。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・接触(せっしょく)
意味:人が他の人と交渉を持つこと。また、他の世界や領域と交渉を持つこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・伝達(でんたつ)
意味:命令・意思・情報などを口頭または書類で相手に伝えること。(出典:デジタル大辞泉)
・コミュニケーション
意味:社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。(出典:デジタル大辞泉)
連絡の意味②「二つの地点が互いに通じていること」
「連絡」の二つ目の意味は「二つの地点が互いに通じていること」です。
『〇〇と連絡する駅』や『連絡船』など、地点や異なる交通機関が接続しているものに使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二人とも気象庁の制服を着て連絡宇宙艇を一隻頂戴に及ぼうと試みた。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 13 惑星総督グライムズ』)
・連絡艇に乗っている者の他には、全く生物のいる徴候はありません。
(出典:J・ブリッシュ『スター・トレックTV版(全12巻) 5 メトセラへの鎮魂歌』)
・そして、今夜の大阪行と連絡する下り列車の時間をたずねた。
(出典:岸田国士『火の扉』)
・古色を帯びた甃の上の柱廊を以て、護法堂その他の建物が連絡されている。
(出典:宮本百合子『長崎の印象』)
類語
・接続(せつぞく)
意味:二つ以上の交通機関が連絡していること。(出典:デジタル大辞泉)
・乗り換え(のりかえ)
意味:乗り物を乗り換えること。(出典:デジタル大辞泉)
・連結(れんけつ)
意味:ひと続きになるようにつなぎ合わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・繋がり(つながり)
意味:つながること。また、つながったもの。(出典:デジタル大辞泉)