逢瀬
「夜の逢瀬」などのように使う「逢瀬」という言葉。
「逢瀬」は、音読みで「おうせ」と読みます。
「逢瀬」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逢瀬」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
逢瀬の意味
「逢瀬」には次の意味があります。
・会う機会。特に、恋愛関係にある男女が人目をしのんで会うこと。 (出典:大辞林 第三版)
「逢瀬」をわかりやすく言うと「愛し合う男女がひそかに会うこと」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それからは十日か二週間に一度の割合で逢瀬を繰り返し、今に至っている。
(出典:小池真理子『天の刻(とき)』)
・もう十回近い逢瀬であるから、二人の手順はすっかり出来上がっている。
(出典:林真理子『不機嫌な果実』)
・まるで、周りの目をのがれて密通の逢瀬にたどりつけたようにも見える。
(出典:石原慎太郎『化石の森』)
・依頼二人は、睨まれない程度に仕事をしながら、逢瀬を続けているのでした。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 番外編 かぐやひめのしゃな (灼眼のシャナ 華焔収録 txt)』)
・逢瀬というような言葉を必要とする男女の関係はもう現代には残っていない。
(出典:井上靖『星と祭上』)
類語
・密会(みっかい)
意味:こっそり会うこと。特に、男女がひそかに会うこと。(出典:大辞林 第三版)
・密通(みっつう)
意味:肉体関係をもつことが許されない二人が、ひそかに関係すること。(出典:デジタル大辞泉)
・私通(しつう)
意味:夫婦でない男女がひそかに肉体関係をもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
・逢引(あいびき)
意味:愛し合っている男女が示し合わせて会うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不倫(ふりん)
意味:配偶者以外と肉体関係をもつこと。(出典:デジタル大辞泉)