造反
「組織への造反行為を企てる」などのように使う「造反」という言葉。
「造反」は、音読みで「ぞうはん」と読みます。
「造反」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「造反」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
造反の意味
「造反」には次の意味があります。
・体制に逆らうこと。謀反を起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
古くは、農民蜂起の際などに使われていた言葉で、中国では、毛沢東の時代から民衆が謀反を起こすことを指して使われるようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・父親の権威から見れば許しがたい造反であった。
(出典:寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』)
・造反型の典型は、二年まえの大学紛争のときに現われた。
(出典:草柳大蔵『実力者の条件 この人たちのエッセンス』)
・自由思想家と呼ばれる連中は無神論で生活も放縦であり、良識を主眼とする古典主義の主流派に対して造反グループに当たった。
(出典:ロスタン/岩瀬孝訳『シラノ・ド・ベルジュラック』)
・皇帝に造反するレーニンらの過激派の動きは、日に日に活発となり、中国とともに日本人の注目するところとなっていた。
(出典:豊田穣『飛行機王・中島知久平』)
・選抜した学生たちが一人のこらず造反派になってしまったという事実の重みを、まともに受けとめようとしない。
(出典:津野海太郎『小さなメディアの必要』)
類語
・謀反(むほん)
意味:ひそかに計画して事を起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・反乱(はんらん)
意味:権力や支配者に背いて武力行動を起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・反逆(はんぎゃく)
意味:権威・権力などにさからうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・背反(はいはん)
意味:従うべきものにそむくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・寝返り(ねがえり)
意味:味方を裏切って敵方につくこと。(出典:デジタル大辞泉)