逆切れ
「逆切れされちゃいました」などのように使う「逆切れ」という言葉。
「逆切れ」は、「ぎゃくぎれ」と読みます。
「逆切れ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「逆切れ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
逆切れの意味
「逆切れ」には次の意味があります。
・なだめている人、または、怒られている人が、かっとなって怒りだしてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「逆切れ」をわかりやすく言うと、「キレられる立場の人がキレる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こういうときに取る態度は取り繕うか、逆切れして怒り出すかの二つに一つだ。
(出典:日明恩『埋み火』)
・しかし、これ以上追及するとそろそろ逆ギレされてしまいそうだ。
(出典:葵せきな『生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2』)
・おまけにこの低気圧が逆ギレしたかのような激しい吹雪である。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 7』)
・喧嘩売ってるのかと逆ギレされるのがオチだ。
(出典:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』)
・垣原と彼らが出て行った後、金子は女を気遣い無視されて逆ギレし、女を蹴り殺してしまう。
(出典:山本英夫『殺し屋1(イチ)』)
類語
・居直る(いなおる)
意味:急に態度を変える。不利の立場にある者が、急に脅すような強い態度に出る。(出典:デジタル大辞泉)
・開き直る(ひらきなおる)
意味:急に態度を変えて厳しくなる。また、観念してふてぶてしい態度に出る。(出典:デジタル大辞泉)
・穴をまくる(けつをまくる)
意味:追い詰められて、逆におどすような態度をとる。(出典:デジタル大辞泉)
・窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
意味:追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。(出典:デジタル大辞泉)
・反抗(はんこう)
意味:さからうこと。長上や権威・権力などに従わないこと。(出典:デジタル大辞泉)