追伸
「追伸の内容」などのように使う「追伸」という言葉。
「追伸」は、音読みで「ついしん」と読みます。
「追伸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「追伸」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
追伸の意味
「追伸」には次の意味があります。
・手紙などで、本文のあとに、さらに書き加える文。また、その初めに記す語。(出典:デジタル大辞泉)
「追伸」を分かりやすくいうと、「手紙の最後に書き足したい内容がある時に書き出す言葉」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それよりも、この手紙の追伸として認められてあった最後の項である。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(下) 』)
・少佐は、見る目にも明らかな心配そうな様子でこの追伸を目で追っていた。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(3)』)
・その想いがこういった追伸の内容となってあらわれているわけだ。
(出典:松本健一『われに万古の心あり』より)
・そこでアラミスはもう一度手紙を読んでみると、追伸がついていた。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(中)』より)
・三島億二郎宛の十二月十九日付の書簡には、次のような追伸が記されていた。
(出典:松本健一『われに万古の心あり』)
類語
・添書(そえがき)
意味: 手紙などの終わりに、さらに書き添えること。また、その文章。追って書き。添え筆。(出典:デジタル大辞泉)
・尚尚書(なおなおがき)
意味:手紙などで、本文に書き落とした事柄を後から書き加えること。また、その文章。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・追書(おいがき)
意味:手紙などの本文の後に付け加えて書くこと。また、その文。おって書き。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・結び(むすび)
意味:文章や相撲の取り組みなどの、終わり。結末。(出典:デジタル大辞泉)
・後記(こうき)
意味: 本文のあとに書き記すこと。また、そのもの。あとがき。(出典:デジタル大辞泉)