返却
「本を返却する」などのように使う「返却」という言葉。
「返却」は、音読みで「へんきゃく」と読みます。
「返却」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「返却」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
返却の意味
「返却」には次の意味があります。
・借りたものや預かったものを持ち主に返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「返却」とは、借りたものを返したり、貸したものを返してもらったりすることを言います。物を元の持ち主の場所に戻すことが返却の意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・積んであった五冊の漫画を一通り読んだから、返却しに行くことにした。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第4巻』)
・妻と娘を迎えに行こうと、返却を明日までに延長しておいたのが幸いした。
(出典:鈴木光司『リング』)
・一度出たのではあるけれど、一緒に住んでいないのならと言われて返却した。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
・突然解約するって電話が来て、その翌日には鍵を返却しに来ましてね。
(出典:神永学『心霊探偵八雲 第1巻 赤い瞳は知っている (角川文庫)』)
・その際に全土地を担保にしてしまうと返却できないときにはすべてを失う。
(出典:宮原安春『軽井沢物語』)
類語
・返還(へんかん)
意味:もとに戻すこと。持ち主に返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・還付(かんぷ)
意味:もとの持ち主に返すこと。特に、裁判所や行政機関が本来の所有者に返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・返済(へんさい)
意味:借りた金や物を相手に返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・返す(かえす)
意味:受けたり借りたりしたものを、もとの所有者に戻す。(出典:デジタル大辞泉)
・返納(へんのう)
意味:金や物をもとの場所や持ち主に返して納めること。(出典:デジタル大辞泉)