迅雷
「疾風迅雷」などのように使う「迅雷」という言葉。
「迅雷」は、音読みで「じんらい」と読みます。
「迅雷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「迅雷」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
迅雷の意味
「迅雷」には次の意味があります。
・はげしい雷鳴。急になりだすかみなり。(出典:日本国語大辞典)
「迅」は「はげしい」という意味を持つ漢字です。
「迅雷」は漢字の通り「激しい雷」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・豹の目はカガヤいて、声は迅雷のようにひびいた。
(出典:室生犀星『性に眼覚める頃』)
・張飛が見つけて、迅雷のようにかかって来た。
(出典:吉川英治『三国志』)
・駆け抜けもしねえし迅雷でもねえし騎士でもねえよ!
(出典:西尾維新『物語シリーズ 2 化物語(下)』)
・役人たちの迅雷のごとき家宅捜索であった。
(出典:山田風太郎『忍法封印いま破る』)
・誰も多少予想していないじゃないが余り迅雷疾風的だったから誰も面喰ってしまった。
(出典:内田魯庵『二葉亭追録』)
類語
・雷(かみなり)
意味:電気を帯びた雲と雲との間、あるいは雲と地表との間に起こる放電現象。(出典:デジタル大辞泉)
・雷鳴(らいめい)
意味:雷のとどろく音。(出典:普及版 字通)
・落雷(らくらい)
意味:雷が落ちること。(出典:デジタル大辞泉)
・稲妻(いなづま)
意味:空中電気の放電によって生じる電光。(出典:デジタル大辞泉)
・霹靂(へきれき)
意味:かみなり。いかずち。(出典:デジタル大辞泉)