辛辣
「辛辣なことを言う」などのように使う「辛辣」という言葉。
「辛辣」は、音読みで「しんらつ」と読みます。
「辛辣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「辛辣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
辛辣の意味
「辛辣」には次の意味があります。
・言うことや他に与える批評の、きわめて手きびしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
「辛辣」をわかりやすく言えば、「辛口の評価を下すこと」や、「とても厳しく評価をすること」などとなります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鍋島が他人の作品を批評する時の辛辣さは市谷もすでによく知っていた。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)
・辛辣な言葉も嫌味に聞こえないのは、育ちの良さがなせる業なのだろう。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)
・彼は現将軍に対してこれほど思い切って辛辣な罵倒をきいたことがない。
(出典:山田風太郎『忍びの卍(まんじ)』)
・ 食事の終わる頃になってやっと将軍はひどく辛辣な言葉をいくつか弟に放った。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』)
・ いつも私が一言いうと、三言ほどの辛辣な意見が返ってきたものだ。
(出典:板東眞砂子『蟲』)
類語
・襤褸糞(ぼろくそ)
意味:ひどく劣っていること。まったく価値のないこと。また、そのようなものとしてののしるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・痛烈(つうれつ)
意味:働きかけなどが非常に激しいこと。手厳しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・辛口(からくち)
意味:評価などが手きびしいこと。(出典:大辞林 第三版)
・舌鋒(ぜっぽう)
意味:言葉つきの鋭いことを、ほこさきにたとえていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・酷評(こくひょう)
意味:手厳しく批評すること。また、その批評。(出典:デジタル大辞泉)