軽率
「軽率な行動」などのように使う「けいそつ」という言葉。
「軽率」は、音読みで「けいそつ」と読みます。
「軽率」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「軽率」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
軽率の意味
「軽率」には次の意味があります。
・物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
十分な考えを持たずに行動することを指す言葉で、わかりやすく言えば「かるはずみなこと」という意味です。
「軽率」の対義語は「慎重」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すべては、女の軽率な行動から起こった事件ということになるのだろうか。
(出典:乃南アサ『紫蘭の花嫁』)
・先刻、会議がはじまる前に心ないことを口にしたのは、おれの軽率さだ。
(出典:田中芳樹『タイタニア1 疾風篇』)
・それは、なにもかもがいかにも軽率な判断に過ぎなかったからとするの他はないのである。
(出典:北大路魯山人『素人製陶本窯を築くべからず』)
・それからはこの女を救った自分の軽率さがたえず悔まれるのであった。
(出典:ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 冒険編』)
・もうあれ以来軽率に感情を告げたりすることもなく慎んでいるのである。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
類語
・軽はずみ(かるはずみ)
意味:よく考えないで調子に乗って物事をする・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・無闇(むやみ)
意味:結果や是非を考えないで、いちずに物事をすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無思慮(むしりょ)
意味:思慮に欠けている・こと(さま)。 (出典:大辞林 第三版)
・不所存(ふしょぞん)
意味:考えの正しくないこと。思慮の足りないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・軽忽(きょうこつ)
意味:かるがるしいこと。軽はずみなこと。(出典:デジタル大辞泉)