軽微
「軽微な変更」などのように使う「軽微」という言葉。
「軽微」は、音読みで「けいび」と読みます。
「軽微」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「軽微」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
軽微の意味
「軽微」には次の意味があります。
・被害・損害などの程度がわずかであること。また、そのさま。多く、予想・推定より軽い場合に用いる。(出典:デジタル大辞泉)
「軽微」は、考えていたより被害や失うものが少なかったときなどに使われることの多い言葉です。
物事にたいして良くない影響が小さい(少なくすむ)という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・頭蓋骨の骨折についても、軽微なもので脳に出血はありませんでした。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
・詳しく言えば、風邪の症状を軽微なる程度において不断に享楽している。
(出典:寺田寅彦『変った話』)
・船の損害は軽微でしたし、十二時間で修理できるほどのものだったのです。
(出典:ヴェルヌ/大友徳明訳『地の果ての燈台』)
・もちろんこれは極めて軽微なレベルであり一般的な生活に何の支障もありません。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編Tips』)
・ベクトルは異なってもこの親子と顔を合わせることによる心労は軽微で留まるはずがない。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第1巻』)
類語
・些細(ささい)
意味:あまり重要ではないさま。取るに足らないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・僅か(わずか)
意味:数量・程度・価値・時間などがほんのすこしであるさま。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・幾分(いくぶん)
意味:程度が小さいさま。いくらか。少し。(出典:デジタル大辞泉)
・少し(すこし)
意味:数量・程度などがわずかであるさま。ちょっと。(出典:デジタル大辞泉)
・微微(びび)
意味:かすかであるさま。小さいさま。分量や数、また勢力などがわずかであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)