軋轢
「あつれき」と読みます。
「軋轢が生まれる」などと使われる「軋轢」という言葉。
人と人との関係を表す時に使われる「軋轢」ですが、どのような意味なのでしょう?
この記事では「軋轢」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
軋轢の意味
「軋轢」には次の意味があります。
・仲が悪くなること。不和。葛藤。 (出典:大辞林 第三版)
「軋轢」は、「本来仲が良かったものが、何かしらの原因で仲が悪くなる」というような様子を表します。
また、「軋轢」は人同士だけでわはなく、国家や会社などの組織同士でも「軋轢」を使うことができます。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・長い芸術的伝統を持つ古都に住んでいれば、作家同士の軋轢も相当なものだろう。
(出典:飛鳥部勝則『バベル消滅』)
・彼が調べたかぎりでは、父と子の間に軋轢のようなものは見当たらなかったのである。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・こういう野球部をつくるについては、かなりの軋轢があったようだ。
(出典:山口瞳『草野球必勝法』)
・先に結婚した友人たちの何割かが、姑との軋轢で離婚している現実を目にしているからだ。
(出典:林真理子『不機嫌な果実』)
・離島で、巡査派出所と公学校と両方のある島では、必ず両者の軋轢がある。
(出典:中島敦『環礁』)
・そしてその後、参謀本部と関東軍との軋轢はますます深くなった。
(出典:半藤一利『ノモンハンの夏』)