身分相応
「身分相応の身なり」などのように使う「身分相応」という言葉。
「身分相応」は、音読みで「みぶんそうおう」と読みます。
「身分相応」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「身分相応」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
身分相応の意味
「身分相応」には次の意味があります。
・身分に合っていること。また、そのさま。分相応。(出典:デジタル大辞泉)
「身分相応」をわかりやすく言うと、「その人の集団内の地位がつりあっていること」という意味になります。
「身分相応な生活」で身の丈にあった生活という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この方を私たちの町に連れてって、身分相応な宿屋に紹介してあげてくれませんか。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『美徳の不幸』)
・その杯を持つた手を出すにも、一人々々身分相応に控目にして出すのである。
(出典:リルケ・ライネル・マリア『祭日』)
・着るものにしても、身分相応にしたいと思っているからです。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 10 閻魔(えんま)まいり』)
・健三は身分相応な額を定めた上、また兄の手を経て先方へその旨を通知してもらう事にした。
(出典:夏目漱石『道草』)
・その人達に今晩の告別に、身分相応の忠告を 僕がして遣ろうと思います。
(出典:森鴎外『ファウスト』)
類語
・相応しい(そうおうしい)
意味:似つかわしい。(出典:デジタル大辞泉)
・分相応(ぶんそうおう)
意味:その人の身分や能力に ふさわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・手堅い(てがたい)
意味:やり方が 堅実で、あぶなげがない。(出典:デジタル大辞泉)
・着実(ちゃくじつ)
意味:落ち着いて、確実に物事を行う こと。(出典:デジタル大辞泉)
・穏やか(おだやか)
意味:気持ちが落ち着いていて物静かなさま。(出典:デジタル大辞泉)