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身から出た錆とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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身から出た錆

「身から出た錆で自滅する」などのように使う「身から出た錆」という言葉。

「身から出た錆」は、「みからでたさび」と読みます。

「身から出た錆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「身から出た錆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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身から出た錆の意味

「身から出た錆」には次の意味があります。

自分の行為の報いとして禍災を被ること。自分の悪行の結果として自分が苦しむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

他の誰のせいでもなく、本人に責任があることを強調して言います。
「身」は刀の身(刀身)とわが身を、「錆」は金属の錆と不名誉な悪しき事態を、それぞれかけています。表面に付着した錆なら、砥石で研いで落とすことができますが、刀身の深いところから生じたものの場合手のほどこしようがありません。比喩としては、誰のせいでもなく、わが身が招いた災厄なので逃れようがなく、その報いを受けるのは致し方ないということになります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・煙草も、いくら止しなさいといっても止めないんやから身から出た錆よ。
(出典:田辺聖子『ブス愚痴録』)

・それも身から出た錆というような始末だから一層兄夫婦に対して肩身が狭い。
(出典:伊藤左千夫『春の潮』)

・一人のはぐれ者が、身から出た錆で滅んだという具合に解釈するだけである。
(出典:橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』)

・あの娘も可哀そうなことをしたもんだが、いってみれば身から出た錆というところだ。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「不死蝶」』)

身から出た錆だ、ザマミロ、と言われても、腹を立ててなんかいられません。
(出典:安部譲二『塀の中の懲りない面々』)

類語

自業自得(じごうじとく)
意味:自ら行なった行為はその報いを自分の身に受けなければならないということ。また一般に、自分の行為の結果を自分の身が受けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

自縄自縛(じじょうじばく)
意味:自分の心がけ・言葉・行為のために、自由な動きがとれず苦しい立場になること。(出典:デジタル大辞泉)

藪蛇(やぶへび)
意味:(「藪をつついて蛇を出す」から) 余計なことをして、かえって災いを受けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

付けが回る(つけがまわる)
意味:よくないことを行ったり、無理を通したりした当座は何もなくても、あとになってその始末をつけなければならなくなる。報いが現れる。(出典:デジタル大辞泉)

因果応報(いんがおうほう)
意味:善悪の因縁に応じて吉凶禍福の果報を受けること。善因には富楽などの善果を受け、悪因には貧苦などの悪果を受けること。現在では悪因悪果の意で用いることが多い。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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