起用
「スタメンに起用する」などのように使う「起用」という言葉。
「起用」は、音読みで「きよう」と読みます。
「起用」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「起用」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
起用の意味
「起用」には次の意味があります。
・今まで用いられなかったり認められていなかったりした人をとり立てて用いること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ある人物をこれまでよりも良い立場や職務などに選んで用いることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・延長戦に入った時すでに、監督は俺の起用を決めていたのではないだろうか。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)3―4』)
・だが起用してみると、黒島は山本の意にもっともよくかなう男であった。
(出典:半藤一利『指揮官と参謀 コンビの研究』)
・あいつは舞台に穴をあけないよう、すぐさまあたしを起用するだろう。
(出典:小池真理子『第三水曜の情事』)
・事件の深夜には自局のアナウンサーを起用し、世論の様子をうかがった。
(出典:小林信彦『怪物がめざめる夜』)
・BMWはその経験と知恵に目を付け、米生産子会社のCEOに起用した。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
類語
・登用(とうよう)
意味:人を官職などに取り立てること。また、人をそれまでより高い地位に引き上げて用いること。(出典:デジタル大辞泉)
・挙用(きょよう)
意味:地位を引き上げて用いること。登用。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・抜擢(ばってき)
意味:多くの人の中から特に選び出してある役目につけること。(出典:デジタル大辞泉)
・取り立てる(とりたてる)
意味:大勢の中から特に選び出して用いる。抜擢する。引き立てる。(出典:デジタル大辞泉)
・発掘(はっくつ)
意味:世間に知られていないすぐれた人やものを見つけ出すこと。(出典:デジタル大辞泉)