贈答
「贈答の品を」などのように使う「贈答」という言葉。
「贈答」は、音読みで「ぞうとう」と読みます。
「贈答」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「贈答」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
贈答の意味
「贈答」には次の意味があります。
・詩歌・手紙または品物などを、おくったり、おくり返したりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「贈答」をわかりやすくいうと、何かを贈ることや、何かのお礼にお返しを贈るという意味になります。
冠婚葬祭やお中元・お歳暮・お土産等々、さまざまな場面で使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・祐巳の家でも、よくここのお菓子をご贈答にしたり、ご贈答でもらったりする。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 16 バラエティギフト』)
・西洋ではクリスマスの贈物が盛んであるが日本は新年にお年玉の贈答が行われる。
(出典:高浜虚子『俳句の作りよう』)
・それから一年ばかり、手紙だけは始終贈答していながら、顔を見なかったのである。
(出典:近松秋江『黒髪』)
・あの時は、単に贈答用というだけで、君が買ったとは言わなかったような気がするんだがね。
(出典:貴志祐介『青の炎』)
・歌らしくもないこんな歌をよみ、親子はそうした贈答を心の慰めにした。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
類語
・贈る(おくる)
意味:感謝や祝福などの気持ちを込めて、人に金品などを与える。贈り物をする。(出典:デジタル大辞泉)
・寄贈(きぞう)
意味:物品をおくり与えること。(出典:デジタル大辞泉)
・授受(じゅじゅ)
意味:さずけることと受け取ること。受け渡し。(出典:デジタル大辞泉)
・贈与(ぞうよ)
意味:人に金品を贈ること。贈り与えること。また、そのもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・プレゼント(present)
意味:贈物。また、贈物をすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)