賠償
「損害を賠償させる」などのように使う「賠償」という言葉。
「賠償」は、音読みで「ばいしょう」と読みます。
「賠償」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「賠償」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
賠償の意味
「賠償」には次の意味があります。
・他に与えた損害を、おぎないつぐなうこと。法律では、他人の権利を侵害した者が、その損害に対して補填すること。損害賠償。また、国際法規違反により他国に与えた損害、また敗戦国が戦勝国に与えた損害の補償として、金品その他をさし出すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「損害を賠償させる」は「損害をおぎないつぐなわせる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本が韓国に対してどのような賠償責任があるかが最大の焦点になっていた。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・勝って賠償を手に入れることがあり、負けて荘園を差し出すこともある。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)
・彼女は一人で敵の城へ行って、夫の非を認め、賠償の約束を結んでしまった。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)
・私たちはこの賠償の道を正直に、ごまかさずに歩みゆかねばなりません。
(出典:永井隆『長崎の鐘』)
・日本国はその経済の維持と、賠償支払いのための産業を持つことが許される
(出典:星新一『きまぐれ暦』)
類語
・補償(ほしょう)
意味:損失を補って、つぐなうこと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・弁償(べんしょう)
意味:人に与えた損害を、金銭または物品によって埋め合わせすること。(出典:デジタル大辞泉)
・代償(だいしょう)
意味:他人に与えた損害に対して、金品や労力でつぐないをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・償う(つぐなう)
意味:金品を出して、負債や相手に与えた損失の補いをする。弁償する。(出典:デジタル大辞泉)
・損料(そんりょう)
意味:衣服・器具などを借りるとき、その損耗を償う意味で支払う料金。借り賃。使用料。(出典:デジタル大辞泉)