賛成
「意見に賛成する」などのように使う「賛成」という言葉。
「賛成」は、音読みで「さんせい」と読みます。
「賛成」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「賛成」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
賛成の意味
「賛成」には次の意味があります。
・人の意見や行動をよいと認めて、それに同意すること。(出典:デジタル大辞泉)
「賛」は「同意する」という意味を持つ漢字です。
「賛成」には「助力すること」という意味もありますが、上記のように「人の意見などに同意すること」という意味で使うことがほとんどです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・だれもが彼の意見に賛成したのである。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
・もし私のこの手紙に賛成ならば、ほかの人たちにも読ませてあげてくれ。
(出典:片岡義男『エルヴィスから始まった』)
・わたしの財産はわたしが思うように使う、どうもあの男には賛成できない。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ウィンザーの陽気な女房たち』)
・私はご意見には賛成しかねます、どうしても同意できませんね。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『貧しき人びと』)
・家族総反対の中に唯一人の賛成者であった。
(出典:徳冨蘆花『みみずのたはこと』)
・そんななかでただ一人大賛成したのは母親だった。
(出典:群ようこ『別人「群ようこ」のできるまで』)
・このところデノミ論議がさかんだが、以上の理由から私は賛成派である。
(出典:星新一『きまぐれ暦』)
・賛成意見が一つあるのと無いのでは大ちがいです。
(出典:小林信彦『夢の砦』)