賃金
「賃金を支払う」などのように使う「賃金」という言葉。
「賃金」は、音読みで「ちんぎん」と読みます。
「賃金」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「賃金」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
賃金の意味
「賃金」には次の意味があります。
・労働の対価として労働者に支払われる金銭。賞与などのほか、実物賃金も含む。(出典:デジタル大辞泉)
「賃金」は「ちんきん」と読む場合もあります。その場合は「賃貸借において賃借人が支払う金銭。(出典:デジタル大辞泉)」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今だって決してすべての婦人労働者の賃金は男と同じにはなっていない。
(出典:宮本百合子『衣服と婦人の生活』)
・なぜこれで賃金が同じなんだと文句のひとつも言いたくなるところだ。
(出典:清水義範『いい奴じゃん』)
・もっとも全員が賃金をもらったわけではなく額も少なかったことは確かだ。
(出典:御田重宝『シベリア抑留』)
・城中で働く者たちに、賃金が支払えなくなる可能性すら生じたのである。
(出典:冲方丁『天地明察』)
・この同じ道路で働く労働者の賃金が一日六十セントだった頃を覚えているよ。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
類語
・給料(きゅうりょう)
意味:労働者・使用人などに対して、雇い主が支払う報酬。俸給。(出典:デジタル大辞泉)
・給与(きゅうよ)
意味:給料。官公庁・会社などで支給される給料・諸手当の総称。(出典:デジタル大辞泉)
・駄賃(だちん)
意味:使い走りなどの簡単な雑用に対して与える金品。(出典:デジタル大辞泉)
・料金(りょうきん)
意味:何かを使用または利用したことに対して支払う金銭。運輸機関では、運賃とは別に支払われる、グリーン車・寝台などの使用代金をいう。(出典:デジタル大辞泉)
・代金(だいきん)
意味:品物または労力の対価として、買主が売主や労力の提供者に支払う金銭。代価。代銭。あたい。しろ。(出典:精選版 日本国語大辞典)