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貴公子とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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貴公子

「貴公子たる振る舞い」などのように使う「貴公子」という言葉。

「貴公子」は、音読みで「きこうし」と読みます。

「貴公子」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「貴公子」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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貴公子の意味

「貴公子」には次の二つの意味があります。

1 高貴な家柄の男子。貴族の子弟。
2 容貌・風采がすぐれ、気品のある青年。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

貴公子の意味①「高貴な家柄の男子。貴族の子弟。」

「貴公子」の一つ目の意味は「高貴な家柄の男子。貴族の子弟。」です。

この意味を分かりやすくいうと、「身分の高い家の男子」のことです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・ある王子とシビという貴公子の物語として傳承されたのが原形であろう。
(出典:稗田阿礼『古事記』)

貴公子は時の左大臣の末の子で、二条の北にある父の屋敷の中に住んでいた。
(出典:福永武彦『風のかたみ』)

・このようないでたちだと、国王はまさに王国第一の貴公子に見えた。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(中)』)

・それに比べて光國は将来を約束された、徳川家の血を継ぐ貴公子である。
(出典:冲方丁『光圀伝』)

・セミナリヨの貴公子達も特に音楽を愛好して、巧に演奏する者もできた。
(出典:坂口安吾『イノチガケ』)

貴公子の意味②「容貌・風采がすぐれ、気品のある青年。」

「貴公子」の二つ目の意味は「容貌・風采がすぐれ、気品のある青年。」です。

この意味では、実際の家柄は関係のなく「美しい見た目や、品の高い青年」のことを比喩的に「貴公子」と使います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・私の夫は背が高く、おしゃれで、実際見たところは立派な貴公子でした。
(出典:モーパッサン/新庄嘉章訳『-ある女の告白』)

・きゃしゃな姝な顔をした、どこか貴公子然たるところのある男であった。
(出典:田中貢太郎『蛇性の婬 』)

・小柄で、一見したところ、貴公子風だが、芯が強いことで知られていた。
(出典:西村京太郎『消えたエース』)

・こういうときには彼の貴公子然とした風采が大いに物をいうのだ。
(出典:横溝正史『空蝉処女』)

・ヴァン・ダイクの画の、女の顔でなく、貴公子の顔に似た顔をしています。
(出典:太宰治『トカトントン』)

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