貪婪
「貪婪な女」などのように使う「貪婪」という言葉。
「貪婪」は、音読みで「どんらん」と読みます。
「貪婪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「貪婪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
貪婪の意味
「貪婪」には次の意味があります。
・きわめて欲の深いこと。むさぼり欲ばること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「貪婪な目つき」で 「欲の深い目つき」 という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それこそ文字通りに彼自身が言った貪婪な悪魔の身振りに違いなかった。
(出典:富ノ沢麟太郎『あめんちあ』)
・急に貪婪の眼が開かれ、彼は廃墟のなかを歩く人間をよく視詰めた。
(出典:原民喜『氷花』)
・私はそれを実に貪婪に吸い込む、自分への特別なおくりものとして。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・その成就に伴ってもたらされる権力への、貪婪ともいえる渇きだった。
(出典:杉本苑子『新とはずがたり』)
・この崖の落差があまりひどいために、貪婪な業者も造成をあきらめた。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
類語
・貪欲(どんよく)
意味:非常に欲が深いこと。むさぼって飽くことを知らないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・胴欲(どうよく)
意味:非常に欲の深いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・欲深(よくふか)
意味:欲の深いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・厚顔(こうがん)
意味:面の皮のあついこと。恥知らずでずうずうしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・強欲(ごうよく)
意味:非常に欲が深いこと。(出典:デジタル大辞泉)