負けず劣らず
「負けず劣らずの腕前」などのように使う「負けず劣らず」という言葉。
「負けず劣らず」は、訓読みで「まけずおとらず」と読みます。
「負けず劣らず」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「負けず劣らず」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
負けず劣らずの意味
「負けず劣らず」には次の意味があります。
・互いに優劣がつけにくいさま。(出典:デジタル大辞泉)
どちらも同等で似たりよったりといった意味を持つ言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そして、それを支えている肉も、モノクルに負けず劣らず年代物である。
(出典:藤田宜永『標的の向こう側』)
・かれの気分もシルクのそれに負けず劣らず憂うつなものになってきた。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語4 魔術師の城塞』)
・「しかし、ほかの説に負けず劣らずの説だろ」 リックは彼女にいった。
(出典:ニーヴン,パーネル『悪魔のハンマー〔上〕』)
・やってきた彼女は、テルコちゃんに負けず劣らず物おじしない子だった。
(出典:群ようこ『無印OL物語』)
・ふり返ると、母親が娘に負けず劣らずまっ青な顔色をして立っていた。
(出典:加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』)
・そしてあたしたちのウチもドブに負けず劣らず随分と年季が入っている。
(出典:大道珠貴『裸』)
・男は一頭の山羊を連れていたが、その山羊も男に負けず劣らず貧相だった。
(出典:山田正紀『火神(アグニ)を盗め』)
・両方から負けず劣らず、からもうとするのだから、なかなか派手である。
(出典:海音寺潮五郎『史談と史論(下)』)