豹変
「態度が豹変した」などのように使う「豹変」という言葉。
「豹変」は、音読みで「ひょうへん」と読みます。
「豹変」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「豹変」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
豹変の意味
「豹変」には次の意味があります。
・人の態度や性行ががらりと変わること。(出典:デジタル大辞泉)
「豹変」という言葉は、本来は良い方向に変わることを指していましたが、近年はむしろ悪い方向に変わることを指す場合が多い言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私の父は酒を飲み続けるうちにどんどん性格が豹変するのである。
(出典:私の父は酒を飲み続けるうちにどんどん性格が豹変ひようへんするのである。)
・ふたりきりのときとは、一瞬で態度も顔つきも豹変してしまっていた。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 4 英雄と王』)
・だって、あの山本浩二が今の年になって豹変することなど考えられますか?
(出典:だって、あの山本浩二が今の年になって豹変することなど考えられますか?)
・いつの間にこう豹変したのか分らないが、全く矛盾してしまいました。
(出典:夏目漱石『文芸の哲学的基礎』)
・肩を落として出ていったはずのアデイルが、豹変した態度で部屋に戻ってきた。
(出典:荻原規子『西の善き魔女1 セラフィールドの少女』)
類語
・一変(いっぺん)
意味:すっかり変わること。また、変えること。(出典:デジタル大辞泉)
・一転(いってん)
意味:ありさまががらりと変わること。また、がらりと変えること。(出典:デジタル大辞泉)
・急転(きゅうてん)
意味:物事のようすが急に変わること。(出典:デジタル大辞泉)
・急変(きゅうへん)
意味:状態が急に変わること。(出典:デジタル大辞泉)
・激変(げきへん)
意味:はげしく変わること。急激に変化すること。(出典:デジタル大辞泉)