豪胆
「豪胆な態度」などのように使う「豪胆」という言葉。
「豪胆」は、音読みで「ごうたん」と読みます。
「豪胆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「豪胆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
豪胆の意味
「豪胆」には次の意味があります。
・度胸がすわっていて、ものに動じないこと。肝が太いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「豪」は「つよい」、「胆」は「度胸」を意味する漢字です。
何事にも動じず、常に堂々としているような人を「豪胆な人」と言ったりします。
「豪胆」の反対語は「臆病」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いなみは伊三次が考えていたより、はるかに豪胆な女なのかも知れない。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 紫紺のつばめ』)
・彼はこの男がどんな能力を持っていて、どれほど豪胆かを知っていた。
(出典:E・E・スミス『レンズマン・シリーズ(全7巻) 5 ファースト・レンズマン』)
・だが菊岡は意外な豪胆さを発揮し、ぺこりと会釈しただけで話を続けた。
(出典:九里史生『SAO-Web-3』)
・竹見ほどの豪胆者も、この場の光景を見たときに、なにかしら、じーんと頭のしんにひびいた。
(出典:海野十三『火薬船』)
・豪胆は歴史を輝かすものであって、人間の最も大なる光輝の一つである。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・大胆不敵(だいたんふてき)
意味:度胸があって、恐れを知らないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・豪放(ごうほう)
意味:度量が大きく、大胆で、細かいことにこだわらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・胆斗の如し(たんとのごとし)
意味:きもの非常に大きいこと。また、胆力のきわめて大きいこと、きもったまのすわっていることのたとえ。大胆。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・剛腹(ごうふく)
意味:度量が大きく、こせこせしないこと。大胆でものおじしないこと。また、そのさま。ふとっぱら。(出典:デジタル大辞泉)
・ヒロイック
意味:勇ましいさま。雄々しいさま。英雄的。(出典:デジタル大辞泉)