識者
「識者に意見を伺う」などのように使う「識者」という言葉。
「識者」は、音読みで「しきしゃ」と読みます。
「識者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「識者」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
識者の意味
「識者」には次の意味があります。
・ 物事の正しい判断力を持っている人。見識のある人。有識者。(出典:デジタル大辞泉)
「識者」をわかりやすく言うと「物事を深く見通し、本質をとらえる判断力を持っている人」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・世界各地にいる学者や識者と呼ばれる者達に聞いてみたいものだなあ。
(出典:川上稔『AHEADシリーズ 1 終わりのクロニクル1〈上〉』)
・この点を深く自ら考慮しまた識者の教えを乞いたいと思うのである。
(出典:寺田寅彦『学位について』)
・これは当時の識者にとって可なり魅力のある着想であるように見えた。
(出典:戸坂潤『読書法』)
・私が思考を誤っているところがあるなら識者の高教を得てさらに是正したい。
(出典:伊丹万作『映画と癩の問題』)
・そしてこのことに関する具体的な意見は、識者の間に数々あろう。
(出典:豊島与志雄『新たな世界主義』)
類語
・具眼(ぐがん)
意味:物事の是非・善悪を判断し、ものの本質を見抜く見識をもっていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有識者(ゆうしきしゃ)
意味:学問・識見のある人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・専門家(せんもんか)
意味:その学問分野や事柄を専門に研究・担当し、それらに精通している人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・活眼(かつがん)
意味:物事の道理や本質をよく見分ける眼識。(出典:デジタル大辞泉)
・巧者(こうしゃ)
意味: 物事に熟練していること。(出典:精選版 日本国語大辞典)