謹賀新年
「年賀状に謹賀新年と記載する」などのように使う「謹賀新年」という言葉。
「謹賀新年」は、音読みで「きんがしんねん」と読みます。
「謹賀新年」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謹賀新年」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
謹賀新年の意味
「謹賀新年」には次の意味があります。
・つつしんで新年のよろこびを申し上げることの意。(出典:精選版 日本国語大辞典)
年賀状や名札などに記載して年初めの挨拶に用います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・添え書きも何もなく「謹賀新年」とそっけなく書かれた、ありふれた年賀状だ。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
・「謹賀新年」と印刷されたはがきに、ただありきたりの文章が、素っ気なく書き込まれているだけで、紗枝子にだけ通じる親しみのあるメッセージや、いつもの優しさやぬくもりのような気配は、まったく伝わってこなかった。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』)
・年賀状どうもありがとうございました。でも謹賀新年だけじゃ、少し物足りなかったわ!
(出典:東海林さだお『ショージ君の青春記』)
・謹賀新年という文字と獅子舞のイラストの間に、次のように書いてあった。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・たか子のはともかくも、くみ子はどんな考えで、自分の気持をぜんぜんのぞかせない『謹賀新年』というきまり文句を書いたのだろう。
(出典:石坂洋次郎『陽のあたる坂道』)
・車内の広告は謹賀新年一色だ。
(出典:樹生かなめ『~ラベンダー書院物語~ その男、発情中につき』)
・年賀状って、「謹賀新年」とか「あけましておめでとうございます」とか「今年もよろしく」とか「元旦」とかを組み合わせて出来上がっていることが多いので、その人が自分とどういう関係にあるかというヒントが、本文になかなか書かれていないので困りものだ。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 23 くもりガラスの向こう側』)
・直線で行くと決めた 謹賀新年。
(出典:若合春侑『無花果日誌』)