諜報
「諜報機関」などのように使う「諜報」という言葉。
「諜報」は、音読みで「ちょうほう」と読みます。
「諜報」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「諜報」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
諜報の意味
「諜報」には次の意味があります。
・敵情をひそかに探って知らせること。また、その知らせ。(出典:デジタル大辞泉)
相手の秘密や機密情報を密かに探って知らせることを意味します。
対象にするものは企業や政府などさまざまです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・諜報商売には独特のものがあって、匂いでそれとわかるようになるもんだ。
(出典:ギブスン『ニューロマンサー』)
・しかし、ソ連もアメリカに負けずに諜報網を緻密に敷いていた筈である。
(出典:松本清張『日本の黒い霧(上)』)
・刻々の諜報は、その家康の行動を、いながら彼に明らかに知らせている。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)
・連絡・接触はソ連から流れてくる暗号による諜報無線の指示に従っていた。
(出典:佐々淳行『謎の独裁者・金正日 テポドン・諜報・テロ・拉致』)
・青紅嬢が日本の諜報勤務を馬鹿にし過ぎたから君がコンナ眼に合うんだよ。
(出典:夢野久作『焦点を合せる』)
類語
・内偵(ないてい)
意味: 相手に気づかれないよう、ひそかに相手の事情を探ること。内密に探り調べること。内探。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・偵知(ていち)
意味:ひそかにようすを探って、知ること。探知。(出典:デジタル大辞泉)
・密偵(みってい)
意味:秘密・内情などをひそかに探ること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・スパイ(spy)
意味:相手や敵のようすをひそかに探ること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・間諜(かんちょう)
意味:秘密の手段を用いて敵あるいは競争相手の様子をさぐり、味方に通報すること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)