論説
「新聞の論説」などのように使う「論説」という言葉。
「論説」は、音読みで「ろんせつ」と読みます。
「論説」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「論説」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
論説の意味
「論説」には次の意味があります。
・物事の是非を論じたり解説したりすること。また、その文章。特に、新聞の社説など、時事的な問題について論じ述べたものにいうことが多い。(出典:デジタル大辞泉)
「論説」という言葉をわかりやすく言うと、「自分の意見を述べたり説明したりすること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼は新聞社の客員という風な資格で論説などを書いて生活を立てていた。
(出典:島田清次郎『地上』)
・彼らは最初の論説を見ると、ごく愉快になって面白い狂言だと思った。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・私の歌はいつも論説の二三句を並べた様にゴツゴツしたもの許りである。
(出典:違星北斗『北斗帖』)
・だから当然これを明日の論説に取上げるつもりだと思つたのである。
(出典:丸谷才一『女ざかり』)
・彼らは自分の論説や書物を書くだけの労さえ取らなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・小説と論説との限界については、いろいろと微妙な問題がある。
(出典:豊島与志雄『死刑囚最後の日解説』)
・全国の各県で発行されている地方紙に、ニュースや記事や論説を提供する組織のことである。
(出典:星新一『人民は弱し 官吏は強し』)
・みんなの拍手が終つてもまだ拍手してゐるのは、論説顧問の安西である。
(出典:丸谷才一『女ざかり』)