諍い
「諍いが起こる」などのように使う「諍い」という言葉。
「諍い」は、訓読みで「いさかい」と読みます。
「諍い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「諍い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
諍いの意味
「諍い」には次の意味があります。
・言い争い。言い合い。また、けんか。(出典:デジタル大辞泉)
「諍い」は「口喧嘩」を意味しており、似た言葉の「争い」は暴力的な行動を伴うことも指すので、「諍い」に比べて意味が広い言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・娘が生まれてしばらくしたころ、自分と妻との間で諍いが多くなってきた。
(出典:乙一『さみしさの周波数』)
・昭二以前に交際していた男性とは、喧嘩という以上の深刻な諍いもした。
(出典:宮部みゆき『模倣犯-上』)
・その親子喧嘩だって村を思えばこその諍いだったのじゃないんですか?
(出典:京極夏彦『鉄鼠の檻』)
・諍いを起こしたといっても、満と南が顔を合わせたのはそのときの一度だけ。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・二人の諍いはいくら烈はげしく繰返されても、破局を避けているのであった。
(出典:辻井喬『いつもと同じ春』)
類語
・論争(ろんそう)
意味:互いに論じ争うこと。言い争うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口喧嘩(くちげんか)
意味:互いに自分の意見を主張して言い争うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・争議(そうぎ)
意味:互いに自分の意見を主張して議論すること。争論。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・物言(ものいい)
意味:ものを言うこと。ものを言いかけること。また、その言い方。ことばづかい。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
・アーギュメント
意味:議論。論争。弁論。(出典:デジタル大辞泉)