調和
「調和を保つ」などのように使う「調和」という言葉。
「調和」は、音読みで「ちょうわ」と読みます。
「調和」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「調和」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
調和の意味
「調和」には次の意味があります。
・ 全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること。また、そのつりあい。(出典:デジタル大辞泉)
複数の物事や要素がバランスよく整っているという意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・海と川の美しい調和をみせていた自然が、機械の力で変形させられていく。
(出典:板東眞砂子『蟲』)
・母と祖母のうまく調和しないのも、そう云う点で大きな力があると思う。
(出典:宮本百合子『日記』)
・その白い着物がいかにもよくその顔に値いして、いい調和をなしていた。
(出典:マクドナルド・ジョージ『世界怪談名作集』)
・だから、二人が調和的な関係を持って統一的な集合を形成する保証はない。
(出典:大澤真幸『戦後の思想空間』)
・ただ、ある響きが完全に調和しない、というのは良さでもあるんです。
(出典:中村航『ぐるぐるまわるすべり台』)
類語
・嵌る(はまる)
意味:うまくあてはまる。(出典:デジタル大辞泉)
・一致(いっち)
意味:二つ以上のものがぴったり一つになること。(出典:デジタル大辞泉)
・諧調(かいちょう)
意味:調和のよくとれた音・調子。(出典:デジタル大辞泉)
・ハーモニー
意味:調和。諧調。(出典:デジタル大辞泉)
・和合(わごう)
意味:二つ以上のものが結合し、とけあうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)