試運転
「試運転の結果、問題はなかった」などのように使う「試運転」という言葉。
「試運転」は、音読みで「しうんてん」と読みます。
「試運転」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「試運転」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
試運転の意味
「試運転」には次の意味があります。
・艦船、列車、電車、自動車、機械、軌道などが完成したとき、試験的に運転すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「試運転」とは、乗り物や機械が完成したり修理が完了したときに、正式に稼働させる前に試しに稼働させる確認作業のことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・第一回の試運転を終えた二人の青年は、船の中で手を握りあって喜んだ。
(出典:下村湖人『青年の思索のために』)
・設計から試運転まで、パシナ形の例から考えて一年を見れば十分である。
(出典:橋本克彦『日本鉄道物語』)
・酷使された装置が故障するのを恐れて、試運転は一度しかやっていなかった。
(出典:アーサー・C・クラーク『宇宙の旅〈オデッセイ〉シリーズ(全4巻) 3 2061年宇宙の旅』)
・最初は鉄路が清里迄やつと出来て、汽罐車だけ試運転をした時であつた。
(出典:正木不如丘『釣十二ヶ月』)
・われわれは、どんな困難をしのんでも、その試運転を監視せねばならない。
(出典:海野十三『浮かぶ飛行島』)
類語
・試乗(しじょう)
意味:乗物の性能などをためすために乗ること。また、試運転の乗物に乗ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・試走(しそう)
意味:自動車などを試験的に走らせて、性能や調子を確かめること。(出典:デジタル大辞泉)
・試し乗り(ためしのり)
意味:購入したい車などに、ためしに乗ってみること。(出典:デジタル大辞泉)
・調整(ちょうせい)
意味:調子を整えたり、ものごとの過不足などに手を加えて、つり合いのとれた状態、正しい状態にしたりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・調節(ちょうせつ)
意味:ほどよく整えること。つりあいのとれた状態にすること。(出典:デジタル大辞泉)