試練
「試練に立ち向かう」などのように使う「試練」という言葉。
「試練」は、音読みで「しれん」と読みます。
「試練」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「試練」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
試練の意味
「試練」には次の意味があります。
・信仰・決心のかたさや実力などを厳しくためすこと。また、その時に受ける苦難。(出典:デジタル大辞泉)
並大抵の困難ではなく、厳しい困難のことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誰もがこの小説を困難な試練の極限化された物語として読みたいと思う。
(出典:蓮實重彦『表層批評宣言』)
・この冬はまた、あちこちの池にも非常に厳しい試練を与えた冬であった。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
・いま自分の能力がこれまでで最大の試練にさらされていることを知った。
(出典:K.H.シェール,クラーク・ダールトン/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 7 六つの月の要塞』)
・しかしこれも人生の試練と思い、指定された雀荘へとむかったのである。
(出典:群ようこ『猫と海鞘(ほや)』)
・それが終わったときには、この試練が始まる前のようにおちついていた。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『バービーはなぜ殺される』)
類語
・辛苦(しんく)
意味:つらいめにあって苦しむこと。また、そのさま。つらい苦しみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・苦難(くなん)
意味:くるしみ。難儀。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・難儀(なんぎ)
意味:苦しみ悩むこと。苦労すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・労苦(ろうく)
意味:からだや心が、疲れたり苦しい思いをしたりすること。骨折ったり心配したりすること。苦労。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・多難(たなん)
意味:災難や困難などが多いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)