試算
「費用の試算」などのように使う「試算」という言葉。
「試算」は、音読みで「しさん」と読みます。
「試算」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「試算」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
試算の意味
「試算」には次の意味があります。
・だいたいの見当をつけるため、計算してみること。ためしに行う計算。(出典:デジタル大辞泉)
よく新聞やニュースなどで見る「国の試算によると」などの「試算」は上記の意味です。
「試算」には、他にも「計算に間違いがないか確認すること」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大脳皮質の細胞の数は、ある試算によると百四十億個といわれています。
(出典:打海文三『時には懺悔を』)
・寿屋からの独立を思い描いて以来、竹鶴は工場建設資金も試算してきた。
(出典:川又一英『ヒゲのウヰスキー誕生す』)
・わたしの試算では三月に比べ、戦力は80パーセントに低下しているな。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 3-5121小隊-決戦前夜』)
・しかし、国鉄内部の試算では、あと八百七十四億円もかかるはずだった。
(出典:橋本克彦『日本鉄道物語』)
・もっとも、過去をデータに入れた試算によれば、ことごとく否とでましたが。
(出典:荻原規子『西の善き魔女5 闇の左手』)
類語
・予算(よさん)
意味:あらかじめ見積もること。あらかじめ考えておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・見積(みつもる)
意味: だいたいを計算して目やすをつける。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・概算(がいさん)
意味:だいたいの計算をすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・推算(すいさん)
意味:数量を、推定によって計算すること。(出典:デジタル大辞泉)
・見計らい(みはからい)
意味:おおよその見当をつけること。(出典:デジタル大辞泉)