証言
「法廷で証言する」などのように使う「証言」という言葉。
「証言」は、音読みで「しょうげん」と読みます。
「証言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「証言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
証言の意味
「証言」には次の意味があります。
・ことばで、ある事実を証明すること。証人として事実を述べること。また、そのことば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「証言」を分かりやすく言うと、「実際に起こった出来事を裏打ちする発言」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの子の証言をこっちの手に抑えておける場所においときたかったんだ。
(出典:ガードナー/中田耕治訳『幸運の脚』)
・そのことは、閣下のご満足ゆくように、立派に証言できるのであります。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(下)』)
・司祭さん、あなたのほうは司祭館で証言してもらうことになるでしょう。
(出典:シムノン/長島良三訳『メグレと老外交官の死』)
・あの娘の証言に重点を置いてならぬという理由はどこにあるんです。
(出典:久生十蘭『魔都』)
・いつもと変わった様子は、どこにもなかったと、両親は証言している。
(出典:片岡義男『時差のないふたつの島』)
類語
・言質(げんち)
意味:のちの証拠となる言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・供述(きょうじゅつ)
意味:刑事訴訟法上、被告人・被疑者・証人などが、主として裁判官・検察官などの尋問に答えて事実を述べること。また、その内容。(出典:デジタル大辞泉)
・陳述(ちんじゅつ)
意味:意見や考えを口頭で述べること。(出典:デジタル大辞泉)
・口述(こうじゅつ)
意味:口頭で述べること。(出典:デジタル大辞泉)
・証拠(しょうこ)
意味:事実・真実を明らかにする根拠となるもの。あかし。しるし。(出典:デジタル大辞泉)