討伐
「幕府を討伐する」などのように使う「討伐」という言葉。
「討伐」は、音読みで「とうばつ」と読みます。
「討伐」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「討伐」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
討伐の意味
「討伐」には次の意味があります。
・軍勢をさしむけて、反抗する者を攻めうつこと。(出典:デジタル大辞泉)
「討伐」をわかりやすく言うと「反抗する相手を武力でおさえること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なんと言っても不可能と思われた幕府の討伐に成功した直後ですからね。
(出典:高橋克彦『南朝迷路』)
・彼はそれに耳を覆うかのように北部の討伐に出ていったのである。
(出典:中井正一『知識と政治との遊離』)
・これは補充兵で、部隊へ着くやいなやすぐ討伐で戦死した若い兵の話です。
(出典:尾上松緑『松緑芸話』)
・来護児は自慢の息子三人とともに軍をひきいて楊玄感の討伐に向かった。
(出典:田中芳樹『風よ、万里を翔けよ』)
・兵力の少い信長はほとんど全軍をひきつれて討伐にでなければならない。
(出典:坂口安吾『梟雄』)
類語
・征討(せいとう)
意味:兵を出して、背く者や逆らう者を討ち鎮めること。(出典:デジタル大辞泉)
・征圧(せいあつ)
意味:征服し、押さえこむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・平定(へいてい)
意味:敵や賊を討ち平らげること。(出典:デジタル大辞泉)
・追討(ついとう)
意味:追いかけて討ちとること。(出典:デジタル大辞泉)
・斬伐(ざんばつ)
意味:攻め討つこと。(出典:デジタル大辞泉)