言語道断
「言語道断の行い」などのように使う「言語道断」という言葉。
「言語道断」は、「ごんごどうだん」と読みます。
「言語道断」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「言語道断」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
言語道断の意味
「言語道断」には次の意味があります。
・言葉に表せないほどあまりにひどいこと。とんでもないこと。もってのほか。(出典:デジタル大辞泉)
「言語道断」は、もともと仏教用語で「奥深い真理は言葉で表せないこと」を意味する言葉で、古くは「言葉に表せないほど立派なこと」という良い意味でも使われましたが、現在では上記のように悪い意味で使われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしとしては、彼の言語道断な軽率さに注目しないわけにはいかなかった。
(出典:バローズ『火星シリーズ07 火星の秘密兵器』)
・それが太るだなんてことは、言語道断、あってはならないことである。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
・ましてやそれが、汚らわしい金のために動くときては言語道断ではないか。
(出典:バローズ『火星シリーズ06 火星の交換頭脳』)
・酒に酔っ払ったり、夫が不在の場合には、言語道断な冗談を口にする。
(出典:横溝正史『憑かれた女』)
・人間が人間に対して言語道断の行為を働いていることを、私は意識する。
(出典:外村繁『澪標』)
類語
・不快(ふかい)
意味:いやな気持ちになること。不愉快であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・忌まわしい(いまわしい)
意味:忌むべきことである。不吉だ。(出典:大辞林 第三版)
・いとわしい
意味:嫌だ。不愉快だ(出典:大辞林 第三版)
・言語に絶する(げんごにぜっする)
意味:言葉ではひょうげんできない。(出典:大辞林 第三版)
・論外(ろんがい)
意味:論じる価値もないこと。もってのほかで話にならないこと。(出典:デジタル大辞泉)