触覚
「触覚が冴える」などのように使う「触覚」という言葉。
「触覚」は、音読みで「しょっかく」と読みます。
「触覚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「触覚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
触覚の意味
「触覚」には次の意味があります。
・動物の体表に物が触れたときに生ずる機械的接触を感受する感覚。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
五感の一つです。
感覚器である触受容器は体表に点状に分布しており、口唇や手指の皮膚は他より大きな触受容器を持っています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そこで腕を伸ばして、次のようなことを私は触覚で知ることができた。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『悪魔の発明』)
・彼の触覚は見えない何かを捉えていたが、その輪郭さえも掴めなかった。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・テエブルの上には手のひらと腕とが彼の触覚をそそるように伸びている。
(出典:谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』)
・何も見えず、何も聞こえないからには、触覚だけをあてにするしかない。
(出典:ブロック『アーカム計画』)
・また触覚を味わったり楽しんだりする時には目は隠居をすることが多い。
(出典:小出楢重『楢重雑筆』)
類語
・視覚(しかく)
意味:光刺激によって生じる感覚。視覚器官はふつう目である。明暗のみを感じるものを光覚,色を感じるものを色覚として区別する。(出典:百科事典マイペディア)
・聴覚(ちょうかく)
意味:音を感じる感覚。空気中の音波の刺激を受けて生じ、発音する脊椎動物と昆虫にのみ発達。(出典:デジタル大辞泉)
・嗅覚(きゅうかく)
意味:においを感じる感覚。揮発性の化学物質の刺激を受けたときに生じる。臭覚。(出典:デジタル大辞泉)
・味覚(みかく)
意味:味の感覚。甘(あまい)、酸(すっぱい)、苦(にがい)、鹹(しおからい)の四つに区別される。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・五感(ごかん)
意味:目、耳、鼻、舌、皮膚の五官を通じて外界の物事を感ずる視、聴、嗅、味、触の五つの感覚。(出典:精選版 日本国語大辞典)