触手
「触手を伸ばす」などのように使う「触手」という言葉。
「触手」は、音読みで「しょくしゅ」と読みます。
「触手」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「触手」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
触手の意味
「触手」には次の意味があります。
・無脊椎動物の口の周囲にある小突起。感覚細胞が多く分布し、触覚や捕食の働きをする。(出典:デジタル大辞泉)
触手を伸ばす、と使われる場合、欲しいものを得るために仕向けることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・スペインという国が海を渡ってアジアの国に触手を伸ばした証拠だった。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)1─2』)
・まるで空間そのものへ見えない感覚的な触手を伸ばしているような状態。
(出典:鎌池和馬『とある科学の超電磁砲』)
・実際それらは天に向かって伸びた無数の触手のように見えたものです。
(出典:芥川竜之介『河童』)
・って、そういうことかー・黒い塊には触手のようなも のが伸びている。
(出典:石踏一榮『ハイスクールD×D 11 進級試験とウロボロス + 』)
・悪魔の触手が何人かを薙ぎ払ったのか、それがこちらへも向かってくる。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第17巻 すてきな結婚式のための魔法』)
・それに合わせて、桜の背後で蠢く無数の触手たちも全身を震わせていた。
(出典:事務狂『fate/stay night 月姫 (TYPE-MOONクロスオーバーの最高峰、文庫5~6巻のボリューム)』)
・半透明のぶよぶよとした頭を持ち、触手に似た何かを夜に伸ばしている。
(出典:三田誠『レンタルマギカ 第2巻 魔法使いVS錬金術師!』)
・数万本のコードが、触手のごとく両方の切断面からうねくり出してくる。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター16 D-血闘譜』)