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覿面とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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覿面

「効果は覿面だ」などのように使う「覿面」という言葉。

「覿面」は、音読みで「てきめん」と読みます。

「覿面」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「覿面」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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覿面の意味

「覿面」には次の二つの意味があります。

1 面と向かうこと。まのあたりに見ること。また、そのさま。転じて、まのあたり。目前。
2 効果・結果・報いなどが即座に現れること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

覿面の意味①「面と向かうこと。まのあたりに見ること。また、そのさま。転じて、まのあたり。目前。」

「覿面」の一つ目の意味は「面と向かうこと。まのあたりに見ること。また、そのさま。転じて、まのあたり。目前。」です。

「覿」の字は、「見る」「まみえる」という意味を持ちます。
「覿面」で「まのあたりに見ること」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・己もあの高い精霊を覿面に見たとき、 歓喜の余にその場に死んで倒れてしまえば好かったに。
(出典:森鴎外『ファウスト』)

覿面に死と相見ているものは、姑息に安んずることを好まない。
(出典:森鴎外『青年』)

・元からヘンだったが、覿面に表層してきたのもそれからだ。
(出典:雪乃紗衣『彩雲国物語 外伝 2 藍より出でて青』)

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類語

眼前(がんぜん)
意味:目の前。まのあたり。(出典:精選版 日本国語大辞典)

目の前(めのまえ)
意味:見ている前。まのあたり。(出典:精選版 日本国語大辞典)

目先(めさき)
意味:すぐ目の前。眼前。(出典:デジタル大辞泉)

靦然(てんぜん)
意味:まのあたりに事物を見るさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

覿面の意味②「効果・結果・報いなどが即座に現れること。また、そのさま。」

「覿面」の二つ目の意味は「効果・結果・報いなどが即座に現れること。また、そのさま。」です。

この意味では、効果や報いなどがすぐに現れる場合に使われます。
「効果が覿面」「天罰覿面」などのように使う場合はこの意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・不勉強の報いは覿面にきていよいよ試験となったときにはほとんどなんにも知らなかつた。
(出典:中勘助『銀の匙』)

・若旦那の説をまつまでもなく、一口食えば覿面に舌が教えてくれるだろう。
(出典:種村季弘『食物漫遊記』)

・建築上効果覿面なのは、留置場の改造と増設となのである。
(出典:戸坂潤『社会時評』)

・その一撃を読んで、腹筋に力を入れていなかったら、覿面に効かされていただろう。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ3 クドリャフカの順番』)

・それが少しでも物を考へたり書いたりした翌日には、覿面に現われる徴候だ。
(出典:小野不由美『十二国記 9 黄昏の岸 暁の天』)

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類語

即時(そくじ)
意味:すぐその時。即刻。(出典:デジタル大辞泉)

即座(そくざ)
意味:すぐその場。即席。(出典:精選版 日本国語大辞典)

即刻(そっこく)
意味:すぐその時。すぐさま。(出典:デジタル大辞泉)

間髪を容れず(かんぱつをいれず)
意味:少しの時間も置かないさま。(出典:デジタル大辞泉)

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