視座
「高い視座でマネジメントを行う」などのように使う「視座」という言葉。
「視座」は、音読みで「しざ」と読みます。
「視座」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「視座」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
視座の意味
「視座」には次の意味があります。
・物事を見る姿勢や立場。(出典:デジタル大辞泉)
「見たり考えたりするときの座標」という意味です。
「高い視座でマネジメントを行う」は、「高い視点で俯瞰的にものごとをとらえながら組織管理や経営管理を行う」というような意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・舞台に立っていては、見物の目にどううつるか、客観的な視座を持てない。
(出典:皆川博子『旅芝居殺人事件』)
・社会学には距離が、生産的立場が、自覚存在的に創造された豊かな視座が必要である。
(出典:マンハイム/森博(訳)『保守主義的思考』)
・弟子が「師を見ている」限り、弟子の視座は「いまの自分」の位置を動きません。
(出典:内田樹『寝ながら学べる構造主義』)
・それは歴史感覚であり、タイタニアの存在それ自体を、過去から未来へとつづく歴史の潮流のなかでどのように位置づけるかという視座であった。
(出典:田中芳樹『タイタニア1 疾風篇』)
・しかし、これは長期的視座に立って知識のマネジメントに取り組もうという場合に不可欠の視点だといえます。
(出典:野中郁次郎/紺野登『知識経営のすすめ』)
類語
・視点(してん)
意味:物事を見たり考えたりする立場。観点。(出典:デジタル大辞泉)
・観点(かんてん)
意味:物事を観察、考察するときに、判断の根拠となる一定の立場。見地。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・見地(けんち)
意味:物事を考えたり論じたりする場合の、よりどころとなる立場。観点。(出典:デジタル大辞泉)
・スタンス
意味:立場。態度。(出典:デジタル大辞泉)
・立場(たちば)
意味:物の見方のよりどころ。見地。観点。考え方。(出典:精選版 日本国語大辞典)