見解
「有識者の見解」などのような使い方をされる「見解」という言葉。
「けんかい」と読みます。
なんとなくの意味を理解している方は多くても正確な意味の説明をできる人は少ないのではないでしょうか?
この記事では「見解」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
見解の意味
「見解」には次の意味があります。
・物事に対する考え方や価値判断。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「有識者の見解」という使い方をした時には「有識者の考え方や価値判断」という意味になるんですね。
漢字の組み合わせの持つ意味通り真実(解)を見極める(見)という意味合いで使われることが多い印象です。
具体的な使い方・例文は下記の通りです。
使い方・例文
・ 問題はだから社大党にほの見える資本主義修正という社会的見解なのだ。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・善といい悪といい、それは人の見解の中にだけ存在しているものなんだ。
(出典:フランス/岡野馨訳『舞姫タイス』)
・国内の民主的見解は、天皇が戦争の責任を問われるべきものと判断した。
(出典:宮本百合子『今日の日本の文化問題』)
・このような見解は三〇五年のエルヴィラの教会会議でも確認されている。
(出典:阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界』)
・どうやら父は自分自身の見解に充分満足しているわけではないらしい。
(出典:クイーン/石川年訳『ローマ劇場毒殺事件』)
・そこで探偵小説の価値については自ら二つの見解が対立するようになった。
(出典:平林初之輔『現下文壇と探偵小説』)