覆す
「政権を覆す」などのように使う「くつがえす」という言葉。
「覆す」は、訓読みで「くつがえす」と読みます。
「覆す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「覆す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
覆すの意味
「覆す」には次の意味があります。
・それまで正しいものとされてきた考え方や決定を根本から変える。倒して滅ぼす。(出典:デジタル大辞泉)
「引っ繰り返すことや打倒すること」という意味で使われますが、「それまで正しいものとされてきた考え方を根本から変えること」という意味も含みます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・信長は百余年続いた戦国時代の常識を覆す奇想天外の策を考案していた。
(出典:池宮彰一郎『本能寺(上)』)
・しかし彼らに強烈な印象を与えない限り、松下の決定を覆すのは無理だ。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・「常識を覆す」のは結果であって、それが目的であってはならないのだ。
(出典:今邑彩『翼ある蛇(「蛇神」シリーズ第2巻)』)
・田辺は自分の常識を覆す現象が次々と目の前で起きた衝撃に恐怖した。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
類語
・引っ繰り返す(ひっくりかえす)
意味:今までと反対の状態・関係にする。くつがえす。逆転させる。(出典:デジタル大辞泉)
・反転(はんてん)
意味:ころぶこと。ひっくり返ること。また、ころがすこと。ひっくり返すこと(出典:デジタル大辞泉)
・打倒(だとう)
意味:打撃を加えて相手を倒すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・覆滅(ふくめつ)
意味:国、家などがほろびること。また、国、家などをほろぼすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)